芸術作品は、展示される際に単独で存在するわけではありません。作品が置かれる空間は、観客がどのように作品を目にし、楽しむかに影響を与える要素の一つです。この考えに基づき、Nippon Paint Indonesia(ニッポンペイント・インドネシア)は、PT Jakarta Propertindoが運営するジャカルタ芸術センター「Taman Ismail Marzuki(TIM)」と協力し、Galeri Cipta 1およびGaleri Cipta 2のメンテナンスを行いました。
この協力関係の一環として、両ギャラリーの内部が塗り直され、その総面積は467平方メートルに及びます。今回のメンテナンスは、アーティスト、作品、そして人々が様々な芸術活動を通じて出会う場である空間のコンディションを維持するために実施されました。Nippon Paint Indonesiaのジャカルタ・デポ責任者であるRikchatは、空間の状態は作品の展示を支える重要な要素の一つであると述べています。
「空間は、芸術作品がどのように展示され、鑑賞されるかを支える上で重要な役割を担っています。Taman Ismail Marzuki(TIM)との協力により、Nippon Paint Indonesiaはギャラリー空間の品質維持に貢献し、そこで展開される多様な作品や芸術活動をしっかりと支えられる環境を保ちたいと考えています。」Rikchat(Nippon Paint Indonesia ジャカルタ・デポ責任者)
壁と天井にはそれぞれ異なる種類の塗料が使用されました。Galeri Cipta 1およびGaleri Cipta 2の壁と天井には、それぞれのニーズに合わせて異なる製品が採用されています。壁面には、マットな仕上がりの「Spot-Less Plus Matt(カラー:1001 Brilliant White)」が使用されました。この製品には、汚れを落としやすくする「Stain Guard」技術、抗菌機能を持つ「Silver-Ion」、そして表面の摩擦に対する耐性を高める「Scratch Resistant」機能が備わっています。一方、天井部分には「Vinilex Ceiling White 001」が塗布されました。この白いマットな塗料は、展示空間を常に清潔で整った状態に保つために選ばれました。しかし、両者の協力関係は、単にギャラリーの物理的なメンテナンスにとどまるものではありません。
Nippon Paint IndonesiaとTaman Ismail Marzuki(TIM)の協力関係は、ギャラリーの物理的な維持管理にとどまりません。両者は、子供たちや来場者が参加できる共同壁画制作イベントも実施しました。参加者は、アートコミュニティと共同でデザインされた仕切り壁に色を塗る体験を楽しみました。この活動は、子供たちが単に芸術作品を鑑賞するだけでなく、創作プロセスに直接関わる機会となりました。

Taman Ismail Marzuki(TIM)の戦略的事業ユニットでマーケティング責任者を務めるAditya Hadiputeraは、今回の協力関係について次のように述べています。
「Taman Ismail Marzuki(TIM)は、多様な芸術表現が集い、コミュニティと共に成長していくための場所です。私たちは、Nippon Paint Indonesiaがギャラリー施設の維持管理に協力・支援してくださっていることに感謝しています。それだけでなく、Taman Ismail Marzuki(TIM)を訪れる人々、特に子供たちが芸術について学び、直接創作に関われるような活動を提供してくださったことにも感謝します。こうした空間こそが、芸術を愛する心を育むのです。」Aditya Hadiputera(Taman Ismail Marzuki 戦略的事業ユニット マーケティング責任者)
この取り組みは、アートスペースの新たな側面を提示しています。ギャラリーは、完成した作品を鑑賞するだけの場所ではなく、一般の人々が自ら創作を体験し、芸術のプロセスについて学ぶ場にもなり得るのです。ジャカルタのアートスペースとして半世紀以上の歴史を持つTaman Ismail Marzuki(TIM)は、同市の芸術・文化活動の中心地の一つとして長く親しまれてきました。
1968年11月10日、当時のジャカルタ特別州知事Ali Sadikinによって開館したこの施設は、インドネシアの作曲家Ismail Marzukiの名を冠しています。中央ジャカルタのチキニ・ラヤ通り8番地に位置するこの敷地内には、ギャラリーや公演スペースをはじめ、映画館、図書館、さらには教育・芸術振興施設など、多様な芸術・文化施設が集まっています。Galeri Cipta 1およびGaleri Cipta 2の維持管理は、このエコシステム内の施設を保全するための取り組みの一環です。共同壁画制作のような活動は、若い世代を含む一般の人々が創作活動とより深く関わる機会を提供することで、アートスペースの機能をさらに広げています。

