インドネシアには各地にさまざまな伝統的な布がありますが、そのひとつが北スマトラのウロスの布です。
ウロスの生地は伝統的な衣服としてだけでなく、伝統的な雰囲気を持つ現代のファッションの一部としても紹介されています。 このほか、地元の織物ブランド「Tobatenun」が、「木とコスモス」と題した初のウロス・ファブリックのクチュールコレクションを発表したのもそのためです。
Tobatenun (PT Toba Tenun Sejahtra)の創設者であるKerri Na Basariaは、この最新コレクションの発表で、インドネシアの布が国内だけでなく海外をも魅了することを示したかったと語っています。
「このコレクションは、忘れられがちな北スマトラの彫刻から多くのアイデアを得ています。つまり、生地はウロスの職人に捧げられ、モチーフやデザインは彫刻家に捧げられるのです。」Kerri Na Basaria
ファッションショーで発表された木とコスモスのコレクションは、古代の彫刻やバタック族の神々の神話からインスピレーションを得たものです。
「このコレクションは、守護の祈りとしてRuma Bolonに刻まれた古代のバタックの神々からインスピレーションを得ており、ヨーロッパの植民地化や外部の宗教以前の豊かな宇宙観の伝統を表現しています。」Kerri Na Basaria
「木とコスモス」コレクションは、レディスウエア(ワンピース、アウター、ベスト、ケープ、ブラレット、パンツ、コルセット)、メンズウエア(シャツ、パンツ、ブレザー、Tシャツ、オーバーオール、ジャケット)、アクセサリー(バケットハット、巾着袋)など17のクチュールルックで構成されています。クチュールコレクションでは、Tobatenunは1デザインにつき1点のみ発表し、価格は500万ルピア(約47,000円)から1,500万ルピア(約140,000円)となっています。