障害を持つ子どもたちのプロジェクトの一つであるDito's Artventureは、協同組合・中小企業省主催の展示会「Karya Tanpa Batas(無制限の作品)」に参加し、Dito's Artventureの起業について紹介しました。Ditoは自閉症の子どもで、「Dito's Artventure」プロジェクトの立役者です。
Ditoの母親Lies Dinaは、息子が自分の作品をクラフト分野のビジネスに発展させる可能性を見出したというのです。Dito's Artventureの最大の目標は、Ditoを独立させることです。
「このイベントに参加した目的は、将来Ditoをきちんと独立させるためです。私の息子は23歳で、生後22ヶ月から自閉症でした。初期の段階では、私を含めて誰も認識せず、接触も全くありませんでした。Ditoを社交的にするためのプロセスには長い時間がかかり、その期間は21年でした。」Lies Dina(Ditoの母親)
Lies Dinaは、Ditoがプロジェクトを立ち上げるのを指導・支援し続け、今ではDito's Artventureがきちんと収入を得られる場にする計画を立て始めています。当初より、Lies DInaはDitoに高校までの適切な教育を施し、専門のセラピストを同行させ続けてきました。
「最終学歴はロンドンの学校でデザインのディプロマを取得しました。そこで、Ditoの才能を発見したのです。これ(手芸)で、彼の芸術的才能が見えました。」Lies Dina(Ditoの母親)
染めの技術を駆使した絞り布、刺繍の絵、絵画、カップ、福袋など、Ditoが作った作品はいくつもあります。当初、Lies DInaはDitoの作品を売ろうとは思っていなかったのです。しかし、Karya Tanpa Batasをはじめとする展示会に参加するようになって、多くの要望が寄せられるようになりました。
「Ditoの将来について、彼が何を望んでいるのか、どうなるのか、私たちには考えや信念があります。」Lies Dina(Ditoの母親)
Lies DinaがDitoの作品の価値を計算しようとしたのは、Lies DinaがMasyarakat Peduli Autis Indonesia(MPATI)という自閉症の人たちをサポートしている財団に入り、展示会に参加しないかと誘われたのがきっかけでした。これまで、Lies Dinaやその家族は、Ditoの作品の価格設定について考えていませんでした。
「私たちは、どうすれば利益を上げられるのか、それはわかりません。私たちはただ、息子に仕事を与えてもらい、評価してもらいたいだけなのです。」Lies Dina(Ditoの母親)
Ditoの活動を通して、障害、特に自閉症を持つ子どもたちの親は、自分も含めて他人のために何かをすることができると、Lies DInaは信じています。
「将来、社会や国の負担にならず、生産もできるようになるといいですね。だからこそ、協同組合・中小企業省に招かれたことがとても嬉しかったのです。Ditoと彼の作品が、彼の未来となりうる領域にも入っていけることがわかったからです。」Lies Dina(Ditoの母親)
これまで、Ditoの作品を作る過程では、確かにいくつかの障害があったことも、Lies DInaは話してくれました。自閉症の子どもは、趣味や好きなことを含め、何かをするためには多くの理解と集中力が必要です。Lies DInaやいつも一緒にいるセラピストたちは、Ditoの希望や気分に合わせて、無理なく新しい作品を作っていきます。同じようなことをやろうとしている親が知っておくべきこと、準備すべきことについてLies Dinaに尋ねると、Lies Dinaは、すべての子どもとの関係は信頼であり、伴走する必要があると答えました。
「すべての子どもは、神から与えられた信頼であり、神がその贈り物をすることに間違いはないことです。だから、疲れないで、あきらめないでください。いつか必ず、子どもたちを通して与えられた祝福に気づくはずです。」Lies Dina(Ditoの母親)