Radiska Syahrani プロフィール
①簡単な自己紹介をお願いします。
こんにちは、私はRadika Syahrani、通称Raniaです。私は、ジャカルタで生まれ、現在はInstitut Seni Indonesia Yogyakartaで勉強をしています。
また現在、版画の分野でアーティストとしても活動しています。木版画、スクリーンプリント、アクアチントなど様々な技法から、日本画風の形態や物を、作品のテーマとして取り上げることも多いです。
昨年のバリ島でのスピリチュアルな旅で、私は最新のセミリアリズムのスタイルでシアノタイプの技法を探りました。今ではお気に入りの技法の一つです。
②日本に行ったことはありますか。行ったことがある場合は、どこに行きましたか。またそれはプライベートの旅行ですか、仕事ですか。
まだ行ったことがありません。
③日本の印象、日本から影響を受けたこと、日本人アーティストの印象等について何かあれば、教えて頂けますでしょうか。
私は、日本の芸術文化にとても興味があります。日本の美術様式に感じられる独特の印象は、物の形から技法、色彩に至るまで、非常に興味深く探求することができます。グラフィック・アーティストとしての私の経歴から、日本美術との影響は切り離すことはできません。葛飾北斎の浮世絵のような木版画の技法がとても好きで、これらの形態を探求したいのですが、残念ながら私の周りの物や材料は、独特な日本の木版画のタッチを作り出すには十分ではありません。
④MISSAO ARTに参加してみようと思った理由について教えて頂けますでしょうか。
常に国を越えて自分の作品を紹介する機会を失いたくないと思っています。また日本という国自体がとても好きな国の一つです。日本の企業であるMISSAO 株式会社のホームページやInstagramを通じてこの会社の背景を見ると、非常に興味深く、私の考えと合っていると思いましたので、参加しました。
⑤最近のアーティスト活動について教えて頂けますでしょうか。
最近では、写真の代替技術であるシアノタイプ印刷を使い、手描きのドローイングと組み合わせて、「melukat」をテーマに20シリーズと、「Reincarnation」をテーマに2シリーズの作品を制作しています。今回の大きなテーマは、バリ島に住んでいた過去1年間の私の精神的な旅を強調した、最新のセミリアリズムのスタイルに焦点を当てたものです。
これらの作品は、もともとInstitut Seni Indonesia Yogyakartaの卒業展のために制作したものです。しかし、同じようなテーマを掲げている展覧会からのオファーが多く、現在、バリ、ジャカルタ、ジョグジャカルタで開催されるいくつかの展覧会に参加して、積極的に作品を展示しています。
⑥これまでのアーティスト活動の中で印象に残っているプロジェクトや展覧会があれば、教えて頂けますでしょうか。
一番印象に残っている展覧会は、バリのあるアーティストに誘われて「Ubud Print Fair」に参加したときです。バリ、ジャカルタ、ジョグジャカルタ、バンドゥン、パダンなど、インドネシアの様々な都市から集まった100人のグラフィックアート分野のアーティストと一緒に、このフェアに参加しました。このフェアに参加したことで、グラフィックアートや他のアーティストの技術に関する知識が広がりました。
⑦今後のアーティスト活動について、目標や、やりたいこと等があれば教えて頂けますでしょうか。
私の作品の特徴的な物、形、線、色を通じて、色々な人々に私の作品を知ってもらいたいと考えています。そしてもちろん、私が作った作品の意味を探ってもらえたらと思います。そして、ファインアートの技術、特にグラフィックアートの知識をこれからも増やしていきたいと思っています。
⑧最後に、日本の方々に向けて、何かメッセージがあれば、教えて頂けますでしょうか。
私のメッセージは、コレクターやアーティストによって捉え方は違いますが、それによって作品と鑑賞者との間で、繋がりを持つことができると思っています。日本の皆さんも、自分が好きなもの、美しいと思うものを楽しみましょう。
2023.1.12