Surabayaで想像力と伝統が融合するバティックアートの色彩豊かな表現

Surabayaで想像力と伝統が融合するバティックアートの色彩豊かな表現

Surabayaの東ジャワ文化公園の複合施設内のGallery Prabangkaraに足を踏み入れた瞬間から、温かくカラフルな雰囲気が感じられます。


壁にはバティック布が何列も飾られており、それは単なる衣服ではなく、モチーフや色彩を通して物語を伝えるアーティストたちの表現のキャンバスとなっています。


「Ekspresi Warna Seni Batik(バティックアートの色彩表現)」と題されたこの展覧会は、東ジャワのさまざまな地域の10人のアーティストによるバティック絵画、25点を展示しています。展覧会の期間は2025年10月23日まで開催されます。


Pacitan、Madiun、Sidoarjo、Surabaya、Ponorogoなどの、それぞれの布地が独自の美的言語を語っているかのように見えます。見る者を伝統と探求の間の親密な視覚的旅に誘うような感覚になります。


「Ekspresi Warna Seni Batik」展は、作品を展示するだけでなく、アーティストが伝統を文化的価値観に根ざした新しい形に解釈するプロセスについても表現しています。


展覧会のキュレーターであるAgus Sukamtoは、このイベントは2024年から計画されていたと述べています。Agus Sukamtoにとって、この展覧会は単に作品を展示する場であるだけでなく、バティックをより幅広く柔軟な芸術メディアとして紹介する試みでもあります。


「バティックの絵画は非常に個人的な表現ができるが、展示されることが滅多にないです。バティックはファッションとしてよく知られていますが、絵画としても高い美的魅力を備えています。」Agus Sukamto(Ekspresi Warna Seni Batik キュレーター)


またAgus Sukamtoは、アーティストたちには実験的な作品を行う自由が与えられたとも説明しました。技法や道具に制限はなく、綿棒、ブラシ、さらには棒などを使って創作活動を行うアーティストもいます。


「基準は全くありません。参加者はそれぞれ独自のテクニックを自由に試すことができます。全員が魅力的な個性を発揮するためです。」Agus Sukamto(Ekspresi Warna Seni Batik キュレーター)

 

展覧会の参加者の中には、ここ2年間バティックの世界に魅了されたSurabaya出身の若手アーティスト、Rano Inderaがいました。Rano Inderaの活動は伝統的なバティックとは関係がなく、ウィルワティクタ芸術大学でグラフィックアートを専攻しています。しかし、バティックという新しい表現の場を見つけたのです。


「バティックで絵を描くことを2年ほど試みてきました。グラフィックデザインが専門ですが、バティックを通して新しい体験を探求したいと思っています。」Rano Indera(アーティスト)


青を基調とし、想像力と空想を表現した繊細なグラデーションで描かれたRano Inderaの作品は、まるで鑑賞者を彼の心の中の世界へと誘うかのような生き生きとした印象を与えます。さらに、Rano Inderaはバティックのモチーフを描く際に一般的に用いられる伝統的な道具であるカンティングを使って絵を描きます。そのため、この工程には約3週間かかっています。

 

「この作品は私の想像力と空想を反映した作品です。技法とモチーフの面では、伝統的なバティックの慣習にとらわれず、これは現代アートのカテゴリーに分類されます。」Rano Indera(アーティスト)


グラフィックアートからバティックへの作品を作るのは簡単なことではなかったとRano Inderaは語りました。バティック制作の工程において重要な要素である、忍耐強く、細心の注意を払うことを学ばなければならなかったのです。


「バティックでは、特に材料の配置において、より多くの忍耐と正確さが求められます。」Rano Indera(アーティスト)

 

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